「うちの子、犬が苦手なんです」
そう言って、
他の犬が来ると、
愛犬を抱き上げたり
方向転換したりして
犬に近づけないようにする人が
多いですよね。
他の犬が大丈夫か、苦手か、
というのは
犬同士の関わり方が
分かっているか、いないか
ということだと思うのです。
それは親犬や兄弟犬など
群れの中で自然に覚えるものですが
今の日本では、
早い時期に親から離されるので
犬との関わり方を身につけずに人の元に来ます。
その後の生活の中で
自然に覚える子もいますが
関わり方が分からないままに
犬に近づき、
どうして良いか分からないから
吠えたり、
または犬を避けたり、
震えたり、
という行動に出てしまっている犬が
ほとんどだと思います。
犬との関わり方は、
飼い主が教えないといけません。
どうして良いか分からない愛犬に対して、
その回避行動や威嚇、攻撃行動を
そのままにして
犬を避け続けることは
愛犬が学ぶ機会を奪うことになります。
犬との関わりの中で得られる
種としての精神的満足や学びの機会、
また、
穏やかに安心に生きるために必要な
学びの機会を
奪っていることになるのです。
先日、お散歩で
生後9ヶ月のトイプードルと
4ヶ月のジャックラッセルに
続けて遭いました。
パピーはやっぱりかわいい!
好奇心旺盛なので、
うちのたまちゃんを認識すると
興味津々に近づこうとしていました。
だけど、
どちらの飼い主さんも
リードを短く持ち
犬がたまちゃんに近づかないように
制御していました。
「だめよ!
グイグイ行かないのよ!」
って。
よくある光景ですよね。
たまちゃんの状態を確認すると、
興味はありそうです。
私を見て指示待ち状態だったので
「いいよ。行ってみな。」
とOKを出しました。
とても落ち着いたエネルギーで
少しずつ、相手を見ながら
距離を縮めようとする、たまちゃん。
すると、飼い主さんはまた
リードを引いて
近づかせないようにします。
だけど相手の犬は
近づきたい。
なので、飼い主さんに
「うちの犬は大丈夫ですよ」
とお伝えして、
リードをゆるめてもらいました。
たまちゃんは小型犬で
ペキニーズにしては
さらに小さめなので
相手がパピーとはいえ
「か弱い」(?)と
思われがちのようです。
リードをゆるめても、
パピーはガツガツ突っ込んでくることもなく
たまちゃんのお顔を
くんくん、すんすんしていました。
お尻の匂いで
挨拶する、ということを
犬同士の関わりから
まだ学んでいないんだなーと分かります。
そういう時、
たまちゃんは
教育するんですよねー。
お尻を差し出し、
こっちからなのよ、とばかりに
誘導する。
たまちゃん自身も、
最初まったく分かっていなくて
他の犬たちとの絡みの中で
教わり、覚えたことです。
それがいつからか、
分かっていない犬には
さらっと教えるようになりました。
犬の本能なのでしょうね。
様子を見ていたら、
どちらのパピーも
すぐに意図を汲み取り、
お尻の匂いを嗅ぐことを覚えたようでした。
これを何度か繰り返しながら
しっかり身につけていくんだろうなと
興味深く見ました。
そういう出会いが
立て続けに2頭あったので
たまちゃんの成長が
また垣間見れました。
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心が整う犬ごはんで
「飼い主軸®️」を育てる
飯村香織です。
良かれと思って、
やってあげることは
犬の成長の機会を奪うことにも
つながります。
リードが手に引っ掛かったら、
直してあげる。
リードが木に引っ掛かったら、
飼い主が犬の方に行くことで
リードの絡みを戻す。
日常の些細なことを
そうやって飼い主がやってあげていると
犬は自分で考えることを
しなくなります。
そして、
飼い主がいないと
何もできない犬に
なってしまいます。
すると、
飼い主がちょっとでも
そばを離れると、不安になったり
怒ったりして
吠えたり鼻鳴きしたりする。
離れられたら困るからです。
何にも対処できない、
自信のない犬に
飼い主がしてしまっているからです。
いわゆる、
「分離不安」と言われるものですね。
じゃあ、犬が苦手な子は、
どんどん犬に近づければいいのか?
というと、
それもまた違います。
相手の犬や飼い主さんの状態を見て、
大丈夫そうなら声をかけて
見守りながら近づけることが必要です。
相手の犬がどう出るかは分からないので
必要ならいつでも介入できるように
見守らないといけません。
それが出来ないなら、
近づけることは
さらに犬が苦手になるリスクが高いです。
だから、
犬の状態が分かるようにならないとできません。
感じ取れる感性を身につけないといけません。
そのためには、
自分が自分を生きていること。
自分のことが見えていること。
しっかりした飼い主軸を持っていること。
それが必要なんです。
トレーナーじゃないからできない、
なんてことはありません。
できないなら、
できるようになりましょう。
だって、犬と暮らしているんですから。
日常の中で、
犬がどんな状態でいるのか?
いつでも感じ取れる自分にならないと、
犬との暮らしはお互いに不幸になります。
自分の状態を分かってくれない飼い主の元では、
犬だって平和に生きていくことができませんからね。
できないこと、
分からないことが多いと
世界は怖いもの、不安なもので溢れます。
ひとつひとつ、
犬に教えてあげられれば、
安心や安全が増えていきます。
どんな飼い主でありたいか、
考えてみてください。
大切な愛犬を
穏やかに安心して生きさせてあげたいなら
自分を生きることで
飼い主軸を身につけていきましょう。
いつからでも遅くはありません。
気づいた今から、始めることです。
愛犬と共に軽やかに生きたいすべての女性に
地球の歩き方をお伝えし
望む世界を生きるサポートをするエキスパートです。
パートナードッグ;ペキニーズ玉美(たまみ)& 先代フレンチブルドッグ犬太郎(けんたろう)