大丈夫バイアス。

愛犬のこととなると、
心配や不安が止まらなくなる飼い主さんは
多いですが
それとは逆に、
大丈夫大丈夫、と
不調や異変が起きても
「正常の範囲」と思ってしまう人もいます。

脳に大丈夫バイアスがかかってる状態。

これはいわゆる、
「正常性バイアス」です。

予期しない事態にあったとき、
「そんなことはありえない」
といった先入観や偏見を働かせて、
「事態は正常の範囲」だ
と自動的に認識する心のメカニズムです。

大丈夫だ、と思いたい
そう思うことで
心の平穏を保とうとするのですね。

災害時などにも
よく見られます。

避難指示が出ても、
大丈夫だろう、
と思ってなかなか動かない人が多いのも
正常性バイアスが強くかかっているためです。

犬との暮らしの中でも、
ちょっとの異変でも
すぐ病院に行く人がいる一方で、
ギリギリまで…というか
なかなか病院に行かない人も
実は結構います。

私は、犬の体のことを学び
経験も積んでいますが、
頻繁に動物病院に行きます。

何か起きた時、
自分で原因はだいたい分かっても、
それでも病院に行くことも多いです。

なぜなら、
プロの見解も聞いておきたいからです。
私の見立てが100%正しい、
なんて保証はないわけで、
見落としている変化や兆候が
ある可能性は十分にあります。

大丈夫だ、と思っても
念の為、臨床のプロであり
医学の知識のプロでもある
獣医さんにも見ていただき
考えを聞かせていただくのです。

不安や心配や怖れから、
ではなく
現実をただまっすぐに
バイアスがかからずに
見られているのか?
を確認するためです。

吐きました、
下痢しました、
どうすればいいですか?

と聞いてくる人の中には
動物病院に行かない人も結構います。

何で行かないのでしょうね。

その辺がずっと謎でした。
人によってその理由は
違うと思いますが
2つくらいタイプがあるなと
分かってきました。


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心が整う犬ごはんで
「飼い主軸®️」を育てる
飯村香織です。

もつ鍋、何年かぶりに食べました。美味しかった♪

極力病院に行かない人で
多いのが、
病院が嫌い。

病院はなるべく行きたくない。
薬は使いたくない。

みたいな考えがある場合。

多いですよね。

西洋医学は良くない!
みたいに偏ってしまう人。

講座でもお伝えしていますが、
病院は必要です。

西洋薬で症状を抑える必要がある時も
もちろんあります。

そして、
病院に行ったからといって、
薬を与えるかどうかは、
飼い主が決めることです。

先生がお薬を出そうとしても、
それを選択しないなら、
断れば良いのです。

愛犬の命の責任を
負っているのは、
獣医師ではなく飼い主ですから。

そしてもう一つのタイプは、
こっちも結構根深い偏りがありますが
「うちの子に限って」タイプ。

うちの子は大丈夫。

この思いの奥にあるのは、
大丈夫でないと困る。
大丈夫でない、と認めることができない。
現実から無意識に目を逸らしている。

これも大きな心の偏りです。

命にまっすぐ向き合えていない状態。

この状態だと、
いくら犬の体や食事療法を学んでも、
今目の前の愛犬の状態を
まっすぐに見ることができないので、
犬の心身の不調のサインを見過ごしてしまいます。

その結果、
気づいた時には大きな症状や病気になってしまう、
となったりします。

残念なことです。

もしあなたが、
愛犬に対して望むことのひとつに

「いつも元気でいてほしい」

があるなら、
ちょっと気をつけた方がいい。

いつも元気でいてほしい、
のは、
元気でいないと悲しい、不安、心配
の裏返しです。

私は愛犬に、
いつも元気でいてほしい、
などとは思いません。

疲れたり、弱ったりすることだって
あるでしょう。

いつも健康でいるために
必要なことはやっていく気持ちですが、
「常に元気であること」を
愛犬に求める気持ちなどまったくありません。

結果として元気なら嬉しい。
そのくらいです。

「いつも元気」を強く望んではいない、
これが心が中庸の状態です。

「いつも元気でいてほしい」を
握りしめているなら、
それは心の偏りの可能性大。

元気じゃなかったら、
どう思うのか?
を見つめて書き出してみてください。

もしかしたらあなた自身も、
いつも元気でいなければいけない、
と思っていて
疲れたり落ち込んだりしていても
元気そうに振る舞って生きているのかもしれません。

いつも元気でいることが良いことだ、
という価値観が浮かび上がってきます。

たとえどんなに知識や経験を重ねても
動物病院へは行きましょう。
というか、分かってくるほどに、
行くようになるはずです。

人間の脳の危険性、
見たいものだけを見るというバイアス、
完璧などあり得ないという自覚、
すべてが分かってくるから。

動物病院との付き合い方、
あなたはどうですか?

一度立ち止まって、
考えてみてください。

心の偏りに気づけないと、
愛犬の健康を守ることはできませんから。

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